9月27日(土)・28日(日)の2日間、第30回くすのき祭が開催されました。
今年度くすのき祭は2008年からスタートした「虹の7年計画」の最終年ということで、実行委員の生徒たちは7年計画の有終の美を飾るために、春から準備を重ねてきました。
最終年のテーマカラーは「赤」。ここから導き出された太陽と虹というイメージをもとに、太陽の赤々とした輝きと、雨が降ったのちに太陽の光が差し込むことで虹ができる。
その虹はまるで雨降って地固まる友情のようであるということから今年のテーマが「赫 ~ 煌めく青春 ~」に決定しました。
実行委員会の生徒たちは30年の節目の年ということもあり、様々な新たな試みにチャレンジしました。
まず行ったのが、委員会内の組織の改革です。
それまで、装飾部や企画部、運営部など個人の仕事は役割分担がはっきりしていましたが、装飾など人数の必要な仕事は全員で行うようにしました。
その成果は準備期間に現れ、例年より余裕をもってくすのき祭準備を行うことができました。
次に、昨年度まで行っていた来校者のシールによる企画投票をやめ、委員の生徒による審査を取り入れました。そのため、今年度は総合優勝である「赫 ~ 煌めく青春 ~大賞」、マナー面の賞である「KU PRIDE賞」、装飾のクオリティーを競う「装飾賞」、企画内容の質を競う「クリエイティブ賞」がそれぞれ表彰されました。
さらには昨年のくすのき祭から始めたインフォメーションセンターを昇降口2前でなく、一般教室に設置し、より対応する業務を拡大しました。
また、インフォメーションセンターに企画ポスターや体育大会のクラスTシャツを掲示するようにしました。
委員の生徒の活動を見ていると、夏休みの準備段階から、高校生と中学生が協力しながら作業している姿が非常に印象的で、計画的に作業が進行しました。
特に7年目となる船のオブジェは設計図に基づき、過去最大級のサイズのものが製作されました。
また、校舎外の装飾では、4号館の窓ガラスを使った装飾が初めて行われ、虹色に彩られた窓と描かれたメッセージが今までにない存在感を発揮していました。
この装飾は来校者の方にも非常に好評でした。
4号館の端には、これまた初めての装飾であるトーテムポールを作成しました。
委員長自らイメージし、作成した顔は愛着の湧く作品に仕上がりました。
イチョウ並木の7年計画の看板もついに最終年を迎え、7年分の思いが詰まったそれぞれの絵が並び、並木道の先に立つくすのきの下で回る赤い風車とともに校舎外の装飾により花を添えました。
学校祭当日は2日目に数年ぶりの入場規制がかかるほどの盛況ぶりで、2日間合計の来場者数が9,412人となりました。
7年計画が終わり、次年度は新たなくすのき祭となりますが、後夜祭で副委員長の生徒が言った「新しいものを作り上げます」という言葉に期待したいと思います。