9月17日(土)、18日(日)の2日間にかけて、「第38回くすのき祭」が行われました。新型コロナウィルス感染拡大防止のため、入場は小学生とその保護者1名、学校関係者のみと制限がありましたが、2年ぶりに対面で開催することができました。新型コロナウィルスが蔓延し始めて3年近く経とうとしています。この間、様々な行事が中止に追いやられ、伝統や文化が途切れそうになりましたが、学校祭実行委員を中心とした、生徒たちの努力によってほぼ通常に近いくすのき祭を開催することができました。
第38回くすのき祭のテーマである「Wonder」には皆さんにあの時抱いていた「ドキドキ感」「わくわく感」を思い出して頂きたいという想いが込められています。世界が歩んだこの鬱屈とした2年間は、終わりの見えないものでした。見えない何かと戦うことがこれほどまでに厳しいものかと考えさせられました。しかし、附属の生徒たちはその苦しさ、難しさのなかに身を置くことで、光が差す方に歩むということではなく、自分たちが道を切り拓き道なき道を進み、光を見出すということを実践してくれました。あのとき感じていた心の踊る感覚を皆様に思い出して頂けていたのなら幸いです。
今年度も学校祭実行委員会の中で、運営部、企画部、装飾部の3班に分かれてそれぞれの計画を練り、くすのき祭の開催に向けて情熱を傾けました。それぞれのアイディアを出し合って1つにすることの難しさを感じながらも、部署間で連携を取りあいながら作業を進めていく様子に感心させられました。高校生と中学生が一緒になって真剣かつ楽しそうに作業に取り組む様子に心が温まりました。高校生が中学生に声をかけながら作業を進めていく温かさは、今の社会に必要な要素の一つであると感慨深いものがありました。
制限の多い中でのくすのき祭でしたが多くの方が来場されました。一般公開終了後には後夜祭が行われ、軽音楽、ダンスなどが場を盛り上げ、生徒全員の心に残る行事になったと思います。これまで37年間繋がれてきた襷は今年度も繋がれました。対面集合式でのくすのき祭の再開は来年以降の附属の活動に大きな弾みのつく2日間になりました。



くすのき祭準備(2日目)
くすのき祭準備(2日目)の様子をレポートします。
校舎に各企画の装飾が施され、だんだんとくすのき祭らしい雰囲気になってまいりました。作業する生徒たちも笑顔が絶えず、本当に楽しそうに取り組んでいます。
本番当日が楽しみになってきました。




