進路指導Next Stage

進路指導

進路指導の考え方

中学1年生から始まるキャリアデザイン

中高一貫のメリットを最大限に活かし、6年間を通して段階的・総合的な進路指導を実践しています。生徒一人ひとりが目的意識を持って、自らの進むべき道を模索し、切り拓いていけるよう、単なる受験や進学を超えた進路指導を心がけています。

中学段階では卒業生による講演会などを通じて、さまざまな職業を知り、キャリア形成について考える機会をつくります。つまり、将来の夢を「仕事」やキャリアという、より具体的な形に置き換えていくプロセスです。中学3年生・高校1年生では大学見学などを通じて、その実現に必要な進路(大学の学部・学科)を考えていきます。そして、高校2・3年生では目指す進路に向けた実践的な学習指導とフォローアップを行っていきます。

生徒一人ひとりが自らのキャリア形成を意識しながら、自らの進むべき道を模索し、選択できるよう導く。本校の進路指導の本質はここにあります。

すべての学習機会を「自己実現」の糧に

本校が生徒たちに求めているのは「偏差値の高い大学に入ること」ではなく、「自らが進むべき道を模索し、決断し、切り拓くこと」です。もちろん、高校3年生の最終段階においては志望校合格へ向けて徹底した学力アップをめざしますが、それもあくまで中学1年生から積み上げたビジョンとモチベーションがあるからこそ意味を持つものです。

教科学習のみならず、校外学習やさまざまな探究活動も生徒の興味を掻き立て、「何を学び、なぜ学ぶのか」を考える契機となります。また、生徒が主体的に運営するさまざまな学校行事や部活動も、将来のビジョンを創り上げるためには欠かせない要素といえます。本校の「進路指導」は6年間の一貫したプログラムであると同時に、学校生活に盛り込まれたすべての学習機会が相互に結びつく、きわめて総合的な視点のもとで進められています。

生徒の目標を支援するための取り組み

神奈川大学と連携した「大学を知る」ための取り組み

  • 神奈川大学見学会(中学3年生)
    神奈川大学横浜キャンパスを見学するとともに、奈良・京都校外学習の事前学習として、国際日本学部教授のレクチャーを受けます。中学段階から大学のキャンパスやアカデミックな雰囲気に触れることで、「大学」への憧れを持つきっかけとなっています。
  • 学部学科説明会(高校1年生)
    神奈川大学の教員による学問分野についてのガイダンスです。神奈川大学への推薦を前提としたものではなく、高校1年生の段階で、第一線の研究者から学問分野のレクチャーを受け、「大学で学びたいこと」を考えるきっかけとしています。
  • 一日神大生(高校2年生)
    神奈川大学で実際に大学の講義を受けます。大学での学びを体験し、目指す進路に向けて心を新たにします。

東大生セミナー

  • 高校生の希望者を対象とした、東京大学をはじめとする難関大学への「志を高く持つ」ことを目的としたセミナーです。東京大学在学中に人材育成や学習コーチに関して起業した本校卒業生がおり、その卒業生と提携して実施しています。
  • 「東大ではこんなことができる、こんな人たちと関わることができる」といったことを、教員とは別の角度から生徒に伝えてもらっています。

各大学説明会・見学会

  • 首都圏国公立大学や難関私立大学の関係者に来校していただき、本校の生徒を対象に説明会を開催しています。大学関係者から直接大学のポリシーを聞くことで、生徒の心に灯がともります。
  • 2023年度は、一橋大学、東京工業大学、東京農工大学、横浜国立大学、千葉大学、電気通信大学、東京都立大学、横浜市立大学、早稲田大学の説明会を実施していただきました。
  • 高校1・2年生では芸術鑑賞教室にあわせて、半日、東京都内のいくつかの大学見学会を行っています。2年後、3年後にそのキャンパスを歩く自分の姿をイメージすることで、生徒のモチベーションが高まります。

OBOG懇談会

  • 高校1年生と高校2年生の年度末に、大学生活、受験勉強の経験、現役生へのアドバイスなどに関する講演会を行っています。モデルとなる先輩からの話は、生徒に多大な刺激を与えます。年度末に行うことで、新たな学年に向けた意欲を喚起します。

キャリアラボ(中学1年生・3年生)

  • 卒業生(主に20歳代・30歳代)による職業やキャリア形成に関する講演会です。中学3年生ではさまざまな職業やキャリアを持つ卒業生による、少人数の講演会として行っています。神大附属で6年間を過ごした社会人からの話は、リアリティをもって生徒の心に響いていきます。
  • 卒業から10~20年ほど経過した卒業生が、後輩へ温かい眼差しを向けながら協力してくれており、「卒業生は学校の財産」であると感じることのできる行事です。

進路講演会・座談会

  • 高校では、学年単位で不定期に進路講演会が開催されています。また、特定の大学や、医療系など特定の学部学科に関するさまざまな進路座談会も開催されています。いずれも、現役大学生・大学院生の卒業生が「後輩のために」と話をしてくれたり、相談に乗ってくれたりします。

海外大学推薦制度

将来の選択肢として海外大学を希望する生徒を後押しするために、3つの海外大学推薦制度を導入しています。海外協定大学は合計9カ国54校にのぼり、そのほとんどが世界ランキング上位校です。

  • 海外協定大学推薦制度(UPAA)
    世界9カ国計47の協定大学に推薦で進学することができる制度です。国内の大学受験と併用することもでき、国内大学の受験結果を待って進学先を決めることもできます。
  • ニューサウスウェールズ大学進学プログラム
    豪名門8大学Group of Eightへの進学を実現するプログラムです。大学で必要な英語力や学問的知識を身につけるファウンデーションコースを京都で受講できます。
  • 指定校推薦
    モナッシュ大学(豪)とノッティンガム大学(英)のマレーシアキャンパス、マレーシアの名門テイラーズ大学、アジアパシフィックユニバーシティへの指定校推薦があります。いずれも世界ランキングにおいて日本の上位校より高位にランクされている大学です。

神奈川大学への推薦制度

  • 神奈川大学への推薦入試は11月と2月に行われます。11月の推薦入試では専願と併願があり、併願で神奈川大学への進学を確保した上で、他大学(国公立、私立を問わず)を受験することもできます。なお、2月の推薦入試は専願となります。11月推薦入試の専願による進学者は、年間授業料30%相当が給付される米田吉盛(神奈川大学創立者)教育奨学金の採用候補者になることができます。
  • 昨年度は69名の推薦枠があり、6名(うち専願4名)の生徒が推薦で神奈川大学へ進学しました。

学校推薦型選抜(指定校推薦)

  • 毎年、神奈川大学以外の大学からも指定校推薦の依頼をいただいています。2024年度入試で指定校推薦枠をいただいた主な大学・学部は次の通りです。なお、2024年度入試で指定校推薦で進学した生徒は11名でした。
    横浜市立大学(医学部看護)、東京都立大学(法)、慶應義塾大学(理工)、早稲田大学(文化構想・創造理工・基幹理工・先進理工)、北里大学(医・薬)、東京理科大学(A類理学部第一部・A類先進工・B類理学部第一部・B類創域理工学部工学系)、明治大学(政治経済・情報コミュニケーション・理工)、青山学院大学(理工)、中央大学(法・経済・総合政策・商・理工)、立教大学(現代心理)、法政大学(社会・グローパル教養)、学習院大学(経済・文・理)、昭和薬科大学(薬)、東京薬科大学(薬・生命科)、明治薬科大学(薬)

大学合格・現役生の進路状況

  • 例年、多くの生徒が国公立大学を志望し、2024年度入試での国公立大学(大学校含む)合格者は58名(現役52名)でした。そのうち、学校推薦型選抜・総合型選抜によって合格したのは3名(東京大学、東北大学、高知大学)でした。
  • 2024年度入試では、国公立大学、早慶上理、GMARCHといった大学群への進学者は134名で、卒業生の65%をしめています。

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