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平成28年度 入試出題ポイント

国語

【出題の基本方針】

 国語の出題は、1.漢字 2.国語に関する基礎知識 3.説明的な文章 4.文学的な文章 の4題の大問から構成されます。
 特に奇をてらった問題ではなく、基礎的な読解力、言語についての知識を確認するような問題です。

【出題内容と学習のポイント】

<出題内容>
〔一〕漢字
 小学校の学年別漢字配当表に示されている漢字から出題されます。4年生配当以上を重点的に勉強するとよいでしょう。解答は楷書で字形を整え、一点一画、丁寧に書きましょう。画数が変わると正解にはなりません。
〔二〕国語に関する基礎知識
 慣用句や多義語の意味や用法、「ことばのきまり」などについて出題されます。語彙力を上げておくことが必要です。また、敬語や俳句(季語・切れ字)・短歌が出題されることもあります。
〔三〕説明的な文章
 文章の中心の部分と付加的な部分、事実と意見を読み分けられるか、文章の構成や展開を正確にとらえられるか、文章に表れているものの見方や考え方を理解できるか、などが問われます。また、文章中の段落の役割や文と文との接続関係などを指示語や接続語からとらえる問題をほぼ毎年出題しています。
〔四〕文学的な文章
 文章の主題や要旨、登場人物の心情を捉える問題を中心に、記述で解答を求める設問もあります。また、文脈に沿った語句の意味を正確に捉えることが求められます。


<学習のポイント>
 得点に大きな差が生まれるのは記述問題です。60字程度のものをはじめ、字数指定のない形式の設問にも慣れておく必要があります。また解答に際しては設問の意図に沿った表現をしてください。例えば「~とはどういうことか」という問いには「~ということ。」といった文末に、「どうして~したのか」と原因を問うものには「~だから。」など、それぞれにふさわしい文末の処理を施す必要があります。

【今年度の入試を振り返って】

<分野別正答率>
日程 A日程 B日程
分野 漢字 基礎知識 説明的文章 文学的文章 漢字 基礎知識 説明的文章 文学的文章
合格者 85.6% 75.0% 72.9% 62.6% 90.5% 85.7% 59.6% 73.4%
全体 79.4% 68.7% 64.5% 59.2% 82.0% 76.4% 46.5% 58.9%
A日程:
漢字や国語に関する基礎知識問題の”少し”の差が合否に大きく影響します。読解問題では、本文中から解答根拠を丁寧に探して正しい選択肢を選ぶ必要があります。特に文学的文章では、登場人物の内的な変化を精緻に読み捉える力が求められました。
B日程:
合格者との点数差が大きかったのは読解の問題です。選択肢の文言を細かく吟味する読解力や、正解に必要な要素を捉えたうえで、係り受けの整った文章に再構成する力が必要でした。

【受験生へのメッセージ】

 読解のトレーニングでは4,000字程度の長文の要約をするなど、文章の構造に意識を向けた学習をおすすめします。記述問題対策では、解答の添削を通して正解の要素を把握できるようにしていきましょう。

算数

【出題の基本方針】

 算数は筋道を立て、根気強く問題を解いていく教科です。本校では、基本的な計算力があり、課題にしっかり取り組み、最後まで粘り強く問題を解く姿勢をもった生徒に入学して欲しいと考えていますので、そのような力を測る問題作りに努めています。

【出題の内容と学習のポイント】

 本校の入試問題は、基本~標準レベルの問題で構成されています。「数と計算」「量と測定」「数量関係」「図形」の各領域より万遍なく出題され、問題数は小問で20題程度です。また、解答形式はすべてが「答え」のみを書く形式となっており、途中過程を問うことはありません。全日程で、[1]は計算問題、[2]はそれぞれが独立した小問集合、[3]以降は思考力を問う問題です。[1]、[2]は基本事項を問う問題ですので全問正解できる力をつけておきましょう。[3]以降は、問題の内容を正しく理解し、筋道を立てて解答を導き出す力を必要とします。大問の(1)は確実に解き、そのうえで(2)以降の問題も1問でも多く正解できる力をつけましょう。解法を暗記するのではなく、なぜそうなるのかを常に明確にし、しっかり時間をかけて考えることを習慣づけてください。

【今年度の入試を振り返って】

今年度のA, B日程の大問別の正答率は下記の表の通りです。
<大問別正答率>

<A日程>
大 問 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
合格者 93.9% 85.1% 90.9% 76.9% 42.3% 46.3%
全 体 89.5% 77.3% 78.6% 69.3% 28.6% 27.5%
<B日程>
大 問 [1] [2] [3] [4] [5] [6]
合格者 96.4% 93.4% 33.1% 62.3% 86.1% 61.5%
全 体 93.2% 76.0% 14.8% 46.0% 54.5% 43.4%

[1]はすべての受験生が概ね高得点をあげており、[2]も合格者の得点は高いものでした。[2]は小問集合で配点が大きくなるので、十分な注意が必要でしょう。[3]以降は正答率に差が見られましたが、特にB日程の[5]は差が大きかったです。この問題は速さに関するグラフを利用する問題で、過去にも本校でよく出題されているものです。本校の過去の出題傾向をよくつかんで学習を積んでいくとよいでしょう。

【受験生へのメッセージ】

 算数では確かな計算力をつけるのはもちろんですが、文章題を考えるときにいくつかの考え方ができることが大切です。日頃より「思考力」に磨きをかけて入試に臨んでください。

合格するための「しっかり」5か条 ~算数入試対策~

  1. 1.基本的な計算力をしっかり身につける。(毎日、計算練習をする。)
  2. 2.平易~標準的な文章問題を繰り返し解いてしっかり自分のものにする。
  3. 3.基本的な図形の性質をしっかりおさえ、図形の問題に慣れておく。
  4. 4.1~3に取り組むためのノート作りをしっかりする。
  5. 5.頭と手をしっかり使う。(式、図、グラフを正しくかく。)

理科

【出題の基本方針】

 A・B日程に関して,理科の問題の全体的な傾向は例年と変わらない予定です。どの問題も実験や観察をもとにした問題になります。

【出題内容と学習のポイント】

①大問は4問の予定です。
 大問ごとに物理,化学,生物,地学の4分野からそれぞれ出題します。
 大問ごとの配点はおよそ25点ずつで,10~15問程度の小問を出題します。その中に,他分野の内容が混ざることもあります。

②学習のポイントは,教科書を隅々までよく読み,理解しておくことです。
 教科書の実験や観察はもちろんのこと,「資料」「発展」などもよく読み,理解しておきましょう。また,学習した内容が身近な現象とどのように関係しているのかなど,気がついたことなどをノートに書いておくことも大切です。

【今年度の入試を振り返って】

<大問・分野別正答率>

日程 A日程 B日程
大問 [1] [2] [3] [4] [1] [2] [3] [4]
分野 生物 物理 化学 地学 生物 物理 化学 地学
合格者 77.3% 80.4% 86.1% 64.9% 86.5% 47.0% 71.4% 66.7%
全体 71.1% 74.7% 79.5% 56.1% 78.9% 37.0% 62.3% 54.2%
A日程…
問題ごとの正答率に少しひらきがありました。
生 物:基本的な用語の意味を理解し、正しい漢字で書くことを求めた問題に差が見られました。
物 理:全体的に良くできていましたが、計算問題の正答率に少し差が見られました。
化 学:全体的に良くできていましたが、前の問題を踏まえて解答をするという問題が多く出題し、
    そこで解答ミスが少し見られました。
地 学:天体の問題の正答率に差が見られました。
B日程…
昨年に比べ、分野毎により正答率にばらつきがありました。
生 物:教科書に出てくる用語はきちんと理解ができていました。その一方で動物や植物の例などは
    あまり覚えられていないようでした。
物 理:基本的な事柄でもそれを組み合わせると正答率が下がりました。
化 学:全体的にはよくできていましたが、文章で答える問題、複数の記号を答える問題に対しての
    解答ミスが目立ちました。
地 学:与えられた式やグラフを活用することはできていましたが、天体の動きや位置については
    理解できていないようでした。

 A・B日程ともに、基本的な知識を問う問題であっても複数解答を求める問題の正答率は低い傾向が見られました。また、教科書に太字で書かれている語句を正確に選べていない解答や、問題文をしっかり読まずに答えている解答もありました。
 難しい問題ができるようになることも大切ですが、基本的な問題を正確に答えられることはさらに大事です。教科書の内容を徹底的に理解することが重要です。

【受験生へのメッセージ】

 勉強に取り組む際,基礎・基本を大切にしましょう。また,自然現象を知識として覚えるのではなく,なぜその現象が起こるのか,どのようにしてその現象が起こるのかを考えながら勉強できる人たちがたくさん入学してくれることを楽しみにしています。

社会

【出題の基本方針】

  1. (1)重要な用語や出来事など、基礎的知識がしっかりと定着しているかを問う。
  2. (2)社会的事象の内容や背景が理解できているかを問う。
  3. (3)図や統計などの資料の読み取りを通じて、社会的事象に対する認識力を問う。

【出題内容と学習のポイント】

 2017年度入試では、地理的分野(40%)、歴史的分野(40%)、公民的分野(20%)という構成になります。なお、地理的分野・歴史的分野には、他の各分野を含めた問題も一部出題します。漢字指定の設問もあるので、重要な用語や人物名は漢字で書けるようにしましょう。また、各分野において、用語等の意味や背景等について説明する問題が出題されることもあります。

(1)地理的分野
 産業・人口・自然環境・貿易などから日本の特徴や、日本の各地域の特徴について出題します。地図や統計資料を読み取る設問もあるので、その統計から何が分かるのかを考える学習をしましょう。また、日本と関係の深い国や、特徴的な国についても把握しておきましょう。

(2)歴史的分野
 特定の時代に偏ることなく、古代から現代までの重要な出来事、用語、人物、しくみについて出題します。歴史的出来事の内容やその背景についての正誤問題、また、歴史事象に関して並び替えの問題も出題されるので、歴史用語をただ覚えるだけでなく、それらを歴史の流れの中で正確に理解できるようにしましょう。

(3)公民的分野
 日本の政治や社会の仕組みを中心に出題します。時事問題を題材に出題することもあるので、日頃から新聞などで社会のあり方や動向に注意を払い、関心を持つようにしましょう。

【今年度の入試を振り返って】

<分野別正答率>

日 程 A日程 B日程
分 野 地理 歴史 公民 統合 地理 歴史 公民 統合
合格者 66.2% 76.0% 80.3% 72.1% 71.0% 77.2% 59.7% 56.5%
全 体 60.8% 66.7% 73.3% 68.3% 62.8% 66.9% 59.7% 51.4%

 図や統計を読み取る設問、用語・出来事の内容や背景を問う設問、記述形式の設問で差がつきました。用語を覚えるだけでなく、その内容や背景についても理解することが重要です。それらの理解が深まれば、正誤問題では正しく判断できます。また、統計資料の読み取りや記述形式の設問でも「何が問われているのか」が把握でき、正解を導くことができるでしょう。
 2016年度入試では地理・歴史・公民的分野を含めた統合問題も出題していましたが、上の【出題内容と学習のポイント】にも記したように、2017年度入試では、地理的分野・歴史的分野では、他の分野の内容も含めた問題も一部出題します。

【受験生へのメッセージ】

 社会科の学習は単なる用語の暗記だけではなく、「なぜ」「どうして」と考えたり、持っている知識を関連づけて考えたりすることが大切です。受験生のみなさんには、受験勉強を通じて、わたしたちが生きている社会に対する「見方」「考え方」を深めていただきたいと思います。また、常に新聞やニュースなどで様々な社会事象に関心を持つようにしてください。