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芳賀桜さん
Interview 08
第26期生 / 2016年卒業

芳賀 桜さん

明治大学 文学部 史学地理学科 地理学専攻卒業
東日本旅客鉄道株式会社 東京新幹線運輸区 車掌
※業種・職種等は取材当時のものです

神大附属で見つけた
自分らしい進路

仲間と乗り越えた大学受験

私は塾に通わずに大学受験へ挑みました。決して成績が良いとは言えない私を、先生方はきっと気にかけながらも、最後まで温かく見守ってくださったのだと思います。自己流の勉強に行き詰まることもありましたが、そのたびに学習方法や志望校選びについて親身にアドバイスをいただき、手厚く支えていただきました。

 
芳賀桜さん

また、学校で自習をともにした友人たちの存在も大きな支えでした。文系・理系や志望校の違いを越えて放課後や空き時間に教室に集まり、それぞれの目標に向かって机に向かう毎日。高校3年生の夏まで部活動を続けていた私は、なかなか受験モードに切り替えられず焦りを感じることもありました。しかし、同じ空間で努力を重ねる仲間たちの姿に刺激を受け、最後まで諦めることなく走り抜くことができました。

この経験を通して身についた「学び続ける習慣」は、現在の仕事にも活きていると思います。新幹線の車掌は、お客様を安全かつ快適に目的地までお送りする責任ある仕事です。車両の仕組みからきっぷの取扱いまで、幅広い知識が求められます。事前にしっかり準備を行い、疑問点を一つひとつ解消してから業務に臨む姿勢は、安全で快適な運行を支える大切な土台となっています。

部活動で磨いた粘り強さ

関東大会での選手宣誓

中学1年から高校3年の夏までなぎなた部に所属し、関東大会やインターハイへの出場を果たすことができました。大きな大会に出場すると、周囲にはスポーツの強豪校が数多くいます。その中で、勉強と部活動を両立させながら神大附属の一員として戦えたことは、忘れられない経験の一つです。定期テストを終えたその足で関東大会の開会式へ向かい、選手宣誓を務めたことは、今でもよい思い出として記憶に残っています。

私は決して強い選手ではなく、大会に出場する機会も多くはありませんでした。それでも最後まで競技を続けられたのは、仲間でありライバルでもあった同期の存在のおかげです。

より良い練習メニューを考えるために何度も話し合い、練習でひた向きに汗を流し、互いに切磋琢磨した日々。そこで得た粘り強さと苦楽をともにした仲間との絆は、私にとって一生の財産です。

— 芳賀 桜さん

未来を見つけた海外研修

芳賀桜さん

高校1年のときには、8日間のベトナム・カンボジア海外研修に参加しました。アンコールワット遺跡をはじめ、日系企業の工場や、博物館、病院などさまざまな場所を訪問し、現地の文化や日本による支援の取り組み、ベトナム戦争の歴史など、多くのことを学びました。また、初めて味わうベトナム料理やカンボジア料理、海外ならではの価格交渉をしながらの買い物など、高校生だった私にとって毎日が新鮮な発見の連続でした。

この研修は、単なる海外旅行ではありません。事前学習をして、現地でフィールドワークを行い、帰国後はレポートを作成します。この経験は、自ら調べ、考え、学ぶことの楽しさを知ったきっかけの一つです。

この海外研修でフィールドワークの魅力を知った私は、進学先に地理を学べる専攻を選びました。大学では、人文地理学のゼミに所属し、過疎化が進む地域や人口が集中する都市の課題などについて理解を深めました。そうした学びの中で、「まち」と「まち」をつなぎ、地域の課題解決を支える交通インフラの仕事に携わりたいと考えるようになりました。

高校時代の経験が回り回って現在の仕事につながっています。振り返ると、神大附属で、自分がやりたいことを見つける機会が与えられていたのだと感じています。

— 芳賀 桜さん

ライフステージが変わっても

芳賀桜さん

大学に進学してからは、部活動で始めた登山にのめり込みました。ここではなぎなたで培った体力が活かされました。テントを担ぎ、2週間ほど南アルプスを縦走したこともあります。そこで出会った同期と結婚し、新婚旅行にはキリマンジャロに登頂するなど楽しい日々を送っています。結婚して地元を離れた今でも、神大附属の友人とはお土産を片手にお互いの近況を語り合っています。

最近は、友人の結婚式に参列する機会が続いています。先日は、部活の同期同士の結婚式にも参列し、神大附属の先生や友人たちと一緒に、ふたりの門出をお祝いしました。中学生の頃から知っているふたりの結婚式ということもあり、とても感慨深いものでした。長い付き合いで、お母さまのこともよく知っているので、お母さまが涙を流している姿を見て、私まで胸がいっぱいになり、感動してしまいました。

進学、就職、結婚、出産などそれぞれライフステージが変わっていくなかでも、神大附属の友人たちとはよく食事や旅行に行きます。それは、中学高校6年間、長い時間を一緒に過ごしたからこその絆だと思います。

— 芳賀 桜さん

人と地域をつなぐ、新幹線車掌の仕事

芳賀桜さん

私は現在、JR東日本の新幹線車掌として、東北・上越・北陸新幹線に乗務しています。鉄道会社の仕事は、駅員や運転士、車掌だけでなく、車両や設備のメンテナンス等、多くの人々の力によって成り立っています。私はその一員として、交通インフラを支える責任と誇りを持ちながら仕事に向き合っています。お客様に「新幹線を利用して良かった」と感じていただけるよう、安全で快適なサービスの提供を心がけながら日々業務に取り組んでいます。

新幹線車掌は、お客様と接する機会の多い仕事です。ご旅行を楽しんでいただいている姿を拝見したり、直接「ありがとう」と声をかけていただいたりすると、大変やりがいを感じます。また、JR東日本の新幹線は広いエリアを結び、さまざまな地域の暮らしに溶け込んでいます。沿線の方々の生活に貢献できることも、この仕事の大きな魅力です。

 
芳賀桜さん

さらに、乗務業務だけでなく、お客様を招いたイベントを開催するなど、自分たちのアイデアを形にする仕事にもチャレンジしています。自分たちの企画で、多くの方に喜んでいただけることは、車掌業務とはまた違った達成感があります。

今、こうして新幹線車掌として充実した毎日を送ることができているのは、神大附属で自分の興味や進みたい方向を見つけることができたからだと思います。そして、クラスや部活動で仲間とともに目標へ向かって努力した経験も、今の仕事にもつながっています。

在校生の皆さんも、ぜひいろいろなことに挑戦してください。挑戦の先には、大学の選択や将来の仕事など、自分でも想像していなかった未来が待っているかもしれません。

そして機会があれば、新幹線にも乗りに来てください。いつかどこかの列車でお会いできる日を楽しみにしています。

何かに挑戦した先には、今の自分にはまだ見えていない、新しい未来がきっと広がっています。

— 芳賀 桜さん
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