全力で走ったその先に
部活も勉強も全力でした
神大附属時代で特に印象に残っているのは、陸上競技部での活動と文化祭実行委員会での経験です。
陸上競技部では中高合同で練習を行うことが多く、学年の垣根を越えて深い交流がある部でした。高校に進学してからは、後輩にアドバイスをする機会が増え、彼らが納得のいく結果を出したときには自分のことのように嬉しく、思うような結果が出なかったときには、同じように悔しさを覚えました。この後輩指導の経験が、その後の仕事につながる「教えること」への興味を持ったきっかけかもしれません。
また、定期考査の結果によっては補習への参加が必要となり、部活動に充てられる時間が限られることもありました。そのため、日頃から集中して勉強に取り組む習慣が身につき、学業と部活動を両立しながら、全力で頑張ることができました。学業と部活動、それぞれに真剣に向き合っていたからこそ、どちらにも良い影響を与え合う相乗効果が生まれていたと感じています。
文化祭実行委員会の仲間たちと
文化祭実行委員会での活動も、非常に思い出深い経験です。当時のくすのき祭(文化祭)では、「虹の七年計画」という取り組みが行われており、7年間にわたって毎年異なるテーマカラーが設定されていました。私が高校2年生として中心的に関わった年は、その最終年にあたり、テーマカラーは「赤」でした。これまで先輩方がつないできた「虹の七年計画」を最高の形で締めくくりたいという思いから、放課後に何度も委員会のメンバーで集まり、「赤」にちなんだスローガンについて話し合ったことを今でも鮮明に覚えています。
来場者の多い一大イベントであるくすのき祭を、実行委員会の一員として裏方から支えた経験は、現在の企画職としての業務にもつながっていると感じています。当時の「来場者や在校生に喜んでもらえるくすのき祭を作りたい」という思いは、現在の「生徒や先生方にとって使いやすい教材を作りたい」という仕事の姿勢へと発展しました。「誰かの喜ぶ顔がみたい」という根本の思いは、今も変わっていません。
神大附属には、部活動や委員会活動などを生徒主体で運営していく風土があります。そのような環境の中で6年間を過ごせたことは、自分にとって非常に大きな財産になっています。
— 弘田 来実さん
卒業後も交流が続くのが神大附属らしさ
神大附属を卒業してから10年以上が経ちますが、現在でも同級生や部活動の先輩・後輩とは、男女を問わず交流があります。
高校3年生の受験期に毎日のように一緒に勉強していた仲間たちとは、朝から晩まで教室で机を並べ、お昼休みにはみんなで集まって他愛のない話をしたり、入試の過去問でわからない問題を相談し合ったりしていました。受験という大きな目標に向かって切磋琢磨した日々は、今でも忘れられない大切な思い出です。久しぶりに集まると、自然と当時の話に花が咲きます。
また、部活動を通じたつながりも卒業後まで続いています。1学年下の後輩が、趣味で不定期にカレー屋を開いており、同世代の先輩・後輩たちと一緒に食べに行くことがあります。こうした交流を通して、学年にとらわれない関係性が今も続いていることに、神大附属らしさを感じています。卒業後も変わらず続くこのつながりは、私にとって宝物です。
共に学び、悩み、笑い合った日々は時を越えた絆となり、卒業後も人生を豊かに彩り続けます。
— 弘田 来実さん
後輩たちの学びを支える仕事に携わって
現在は、出版社で主に小中学校向け商材の企画・編集に携わっています。偶然にも、担当している商材の一つである中学の体育副読本「中学体育実技」は神大附属でも採用されており、後輩たちが実際に使用している教材づくりに関わることができていることに、大きな喜びとやりがいを感じています。
神大附属で過ごした6年間は、勉強はもちろん、部活動や委員会をはじめとするさまざまな活動を通じて、自分の好きなことや興味のある分野をじっくりと見つけることができたかけがえのない時間でした。これらの経験が、現在の仕事にも確かにつながっています。
ぜひ皆さんも、学校での活動やイベントに積極的に参加して、自分の可能性を広げていってほしいと思います。
学びや部活動、仲間との挑戦の中で見つけた「好き」が、きっと未来への道しるべとなります。
— 弘田 来実さん