卒業生に聞く神大附属

濱岡優さん

※会社名・役職等は取材当時のものです

株式会社林商事
HIROFU松屋銀座店
店長
濱岡 優さん
2008年 本校卒業(第18期生)
駒澤大学文学部卒業
人間として大切な「土台」を作ってくれたのが
神大附属での6年間でした

卒業して10年経っても、一目見て私のフルネームを呼んでくれた

私は神大附属でバスケットボール部に所属していたのですが、中学2年生のときに怪我をしてしまい、結局引退するまで完治には至りませんでした。普段の練習もままならず、チームメイトには申し訳ないという気持ちが常にありました。そんなとき、顧問の先生が「少しでも『楽しい』とか『みんなと一緒にいたい』という気持ちがあるなら続けたらいい」と言ってくださり、以降半分マネージャー的なポジションではありますが、最後まで続けることができました。練習ができなくても見捨てることなく、仲間として受け入れてくれたチームメイトや先生には本当に感謝していますし、今でもかけがえのない存在です。

先日、所用があって10年ぶりに母校を訪れたとき、顧問の先生が私のことを一目見て、フルネームで呼んでくれたんです。あまりの驚きにあたふたとしてしまいましたが、卒業して10年経って、改めて先生の偉大さを痛感させられました。

家族のような存在に思えた先生方との距離の近さ

濱岡優さん

神大附属では良い意味で、生徒と先生が対等です。人として当たり前のことができていないときには厳しく諭され、相談があるときはいつでも真剣に耳を傾けてくれます。時として先生は、家族のような存在に思えたこともありました。そんな先生方との距離の近さは、神大附属ならではの大きな特長だと思います。

進路指導室も教員室も、常にオープンな雰囲気で、どんなことにでも相談に乗ってくれる先生方の存在は心強かったですね。実際、私も進路選択のとき、担任の先生からあたたかくも厳しいアドバイスをいただき、大学受験に際して大いに背中を押されました。結果は決して満足できるものではありませんでしたが、その時必死になって取り組んだ経験が、その後の人生の大きなエネルギーとなっています。

神大附属で養われた基本的なことが今の仕事に活きている

濱岡優さん

いま働いているHIROFUでは、「普通のことが普通にできる人であること」が大切にされています。それは、挨拶や目上の方への接し方、人の立場に立って考えることなど、どれも基本的なことですが、社会人としてどんな場面でも欠かせない資質です。その「土台」を作ってくれたのが、他でもない神大附属での6年間だったと確信しています。

神大附属は、基本的に自由でのびのびとした校風で、細かい校則や厳しい生活指導はあまりありません。そんな中で、人として大切な「土台」を身につけられたのは、先生方が自らの行動で、あるべき姿を示してくれたからだと思います。例えば、朝の挨拶にしても、先生の方から率先して声をかけてくれたり。決して上から押し付けられるのではなく、当たり前のこととして生徒に浸透し、自然と習慣になっていく。そんな指導をしてくれたことに、社会人として働くいま、改めて感謝を感じずにはいられません。