特色から知る神大附属

英語力だけでない、
世界に羽ばたく力を
神大附属の
グローバル教育

本校では「異文化理解」「共生の理解」を重視し、海外研修をはじめとして、早い段階から国際的な教育に力を入れてきました。
ますます加速するグローバル社会において、以前にも増して国際的な人材育成へのニーズが高まっています。
今回は、神大附属のグローバル教育における考え方や、特徴的な取り組みの数々をご紹介します。

グローバル社会に必要な能力とは?キーワードは「3C・1D」

グローバル社会を生き抜くためには、どのような能力が必要なのでしょうか。英語のスキルはもちろん大切ですが、本校ではもう少し広い観点から考え、特に重要な能力として「3C・1D」というキーワードを掲げています。

まず、1つ目のCは、Critical Thinking(クリティカル・シンキング)。物事を批判的・論理的に考える力。2つ目のCは、Communication(コミュニケーション)。適切な言葉で他者と意思疎通ができる力。3つ目のCは、Collaboration(コラボレーション)。他者と協力・協働する力。そして、最後のDはDiversity(ダイバーシティ)。自分とは異なる考え方や、多様な価値観を受け入れる力です。

この「3C・1D」を教員がしっかりと理解し、生徒たちの国際感覚を総合的に高められるよう、下記のような特徴的なプログラムを用意しています。

グローバル社会に必要な能力とは?キーワードは「3C・1D」

とにかく英語に慣れる
「Breakthrough English Camp(BEC)」

対象:中1〜中3 全員

中学生全員を対象に行われる「Breakthrough English Camp(BEC)」は、「英語に慣れること」を目的とした2泊3日(中3は4日間)の研修。10人程度のグループに1人の外国人講師が付き、ゲームやレクリエーションなどを通じて、楽しみながら感覚的に英語を学びます。「ブレイクスルー」の名のとおり、英語に対する心理的な壁や、英語を話す恥ずかしさを打ち破り、その後の学校生活を切り拓いてほしいと願っています。

Breakthrough English Camp

3つのタイプの海外研修プログラム

「世界の中で生きる力」を育むための3つの柱を念頭に、次の3つのプログラムを中学3年から高校2年までの希望者を対象として夏季休業期間中などに実施することを計画しています。2022年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大予防の観点から国内でのみ実施しますが、2023年度からは、海外での研修も開始する予定です。

・語学型プログラム
宿泊をともなう合宿形式で、集中的に英語のコミュニケーションの能力を高めることを中心としたプログラムです。

・国際交流・文化体験型プログラム
ホームステイやオンラインでのプログラムを通して、海外での国際交流や文化体験などを経験してもらうことを重視したプログラムです。

・問題解決型プログラム
中学3年と高校1年で実施している「総合的な探究の時間」をさらに発展させ、様々な地域で生じている諸問題に対して、学内での事前学習から始まり、現地での実地踏査や海外の起業家を含めた様々な人々との交流を通して、問題解決の方法を考え、答えを導いていくことを中心としたプログラムです。

少人数教育を実現する
「分割授業」

<総合(英会話)分割授業>
対象:中1〜高1 全員

週1回の英会話の授業において、1クラス(約36名)を2分割して少人数で授業を行っています。英語圏各国から来ているネイティブの教員とのコミュニケーション活動を積極的に取り入れています。

分割授業

上記以外にも、自宅で英語の予習・復習ができるe-ラーニングシステム、お昼休みにネイティブの教員と食事をしながら会話をする「Lunch Time English Conversation」など、生徒の国際感覚を養うさまざまな取り組みを行っています。

世界に触れ、世界を学ぶことで、日本を再発見する

外国語を学んだり、実際に海外に行ったりすることで、自分の世界は広がり、将来の可能性も大きく広がります。それだけでなく、世界を学ぶということは、日本という国について改めて考え、日本人のアイデンティティを知るきっかけにもなるのです。日本固有の文化や、自分たちにとって大切なものがあるのと同じく、外国の人たちにもそれぞれ大切なものがあるということを実感でき、ひいてはそれが、他者理解・異文化理解につながっていくと考えています。

世界に触れ、世界を学ぶことで、日本を再発見する